子どもが学校から帰ってくるなり、「これ見て!」とフリーザーバッグを手に走ってきました。
中には、抜けたばかりの“乳歯”が一つ。
先日(2025/4/12)、「歯の妖精」の話を書いたときは上の前歯でしたが、今回は下の前歯。
娘に口を開けてもらうと、前歯が上下とも抜けていて、なんともかわいらしい顔になっていました。
気になったのは、その歯が入ったフリーザーバッグ。
「これ、誰にもらったの?」と聞いてみると——
「私が家から持って行った!」
「えっ、いつも持ってたの?」
「違うよ。歯が抜けそうだったから持って行ったの!」
「で、抜けたのはいつ?」
「体育の時!」
「じゃあ体育中はどうしてたの?ポケットに入れてたの?」
「ううん、体育のときもフリーザーバッグを持ち歩いてた!」
「それって、クラスの子に“なんで袋持ってるの?”って聞かれなかった?」
「聞かれたよ!“歯が抜けそうだから”って答えた!」
あくまでマイペースに、そしてとても大切そうに乳歯を守っていた娘に、思わず感心してしまいました。
もちろんその晩、娘の枕の下には、例のフリーザーバッグがそっと置かれていました。
おやすみなさい。
妖精さんが、乳歯と500円をちゃんと交換してくれますように——。
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